自分に合った化粧品、自分の目的に合った化粧品選びが出来ていますか?
スキンケア化粧品には様々な種類の製品が数多く出回っています。
化粧水・乳液・クリームなど用途が違うものから、「エイジングケア」や「美白」など、効果を訴求する製品まで様々です。
- どれが良いのか分からない
- 悩みを解決・効果を得たい
- 効果で選んだけど変化なかった
- 結局自分に合う化粧品は?
化粧品は購入機会が多い日常的に使用するものなので「購入してみて失敗した」という経験もあるかと思います。
このページはおすすめ化粧品を紹介するページではなく、『化粧品ブランドが教える、化粧品の選び方』をテーマにしています。
私共のような化粧品ブランドは「化粧品を選ぶ」立場ではなく「化粧品を考える」ことを専門にしているプロです。
効果や悩みの解決から化粧品を考えることは、『化粧品を選ぶ』ことと類似しています。
ですので「ブランドメーカーの化粧品開発」と「皆様の化粧品選び」は本質は同じなのです。
まずは求める効果から成分を決める
求める効果に適した成分を1~2種類ほど考えます。
化粧品に「全てに効果ある万能な製品」はありません。
その理由は化粧品が完成するまでの製造工程で分かります。
基礎化粧品には配合の限界がある
成分の原料は基本的に「粉」です。
水・ジェル・クリームベースに原料となる粉を配合することで化粧品と呼ばれる商品になります。
当然、配合できる量には限界があるので、オールマイティに成分を配合している製品は、一つ一つの成分量が微量になります。
効果を感じられるほど含まれていないのです。
- どんな効果を得たいのか
- 何を改善したいのか
まず最初に、化粧品を使用する目的を考えましょう。
- シワなどのエイジングケア
- シミなどの美白・ホワイトニング
- 乾燥対策の保湿・潤い成分
その化粧品に何を求めるかを決めます。
自分が求める成分・自分に合った成分を決め、その成分が高配合された化粧品を選びます。
推奨配合濃度が重要
化粧品成分には推奨されている濃度という数値があります。
推奨される濃度とは、成分原料メーカーが「効果を得る為にはこれくらいの濃度で配合してください」といった基準値です。
逆を返せば「推奨濃度以下だと思うような効果が得られません」ということにもなります。
つまり求める成分が推奨濃度以上で配合されているかが選び方の重要なポイントとなります。
化粧品は成分配合量の開示が義務ではない
欲しい成分の配合濃度が分かっても、化粧品に配合量が記載されていない場合がほとんどです。
(含まれている全成分の明示は義務)
基礎化粧品において全成分の配合割合を明記してしまうことは、食品メーカーや料理店がレシピを開示してしまうことと同じです。
全く同じ製品を真似されてしまう恐れがあるので開示はできません。
ですがメーカーやブランドによっては特徴を出す為に高配合した成分量を記載している場合があります。
効果だけでなく刺激性や安定性でも選ぶ
化粧品成分には刺激の強いものや安定性が低い成分があります。
アンチエイジングだと、レチノール系は刺激が強く、ナイアシンアミドは低刺激です。
ホワイトケアだと、ハイドロキノンは刺激が強く、アルブチン・シムホワイトは低刺激です。
「刺激が強い=効果が大きい」ではありません。
では「刺激が強い成分をなんで使うのか?」と疑問に感じると思います。
それはコストや溶けやすさ、相性などで考慮されています。
特に乾燥肌・敏感肌の人は、刺激性に注意して化粧品を選びましょう。
求める効果から化粧品を選ぶ
得られる効果・改善したい悩み・肌質から成分をピックアップしたら、それが高配合されている化粧品を探します。
検索・調べるときは成分名も含めて検索すると良いでしょう。
例:「美白クリーム シムホワイト」
基礎化粧品は数多く出回っているので、たくさんの製品が出てくると思います。
その中で最低限確認するのは推奨濃度以上で配合されていることが明記されている商品を選びます。
こだわり・効果を追求した自信ある商品には書いてあると思います。
効果を実感する為には推奨濃度以上の配合が必要です。
そのうえで口コミ・レビューを参考にして、テクスチャーや香りなど、自分好みの商品を見つけれると良いでしょう。
商品テーマに惑わされない
パッケージや通販ネットショップでは「潤い成分」「シワ対策」「美白」など、商品のテーマが目立つ場所に書かれています。
もちろん嘘が書かれている訳ではありませんが、テーマだけで「効果を得られる」と思うのは良くありません。
やはり効果をしっかりと実感するには推奨濃度以上の配合が重要です。
化粧品選びで失敗しないよう、商品テーマではなく成分と配合量で選ぶようにしましょう。
まとめ
失敗しない化粧品の選び方
- 求める効果から成分を選定する
- 必ず推奨濃度以上か確認する
- 確認できなければ避けるのが無難
効果を得ることを最重要に考えた場合、成分から化粧品を選ぶことが大切です。
テクスチャー・香りなどは、口コミ・レビューを参考に選ぶしかありません。
「価格が高い=効果がある・高品質」と感じる人もいるかもしれませんがそうではありません。
化粧品の価格は、原料費や、大手であればブランド価値により決まります。
選び方が分かれば必要以上に高価な製品を買うこともありません。
ブランドメーカーの考え方が、『失敗しない化粧品の選び方』に役立つと思います。